株式会社Con Spirito
常務取締役 営業本部
株式会社Con Spirito
営業本部 契約管理課
不動産管理を基盤とし、収益物件に関する仕入れ、修繕、大規模改修、商品設計、ファイナンスアレンジメントから販売までを一貫して提供するワンストップサービスを展開しています。主に一都三県を中心に管理物件を増やしつつ、全国にも対応し、現在約4,000戸を管理しています。
また、グループ会社ではトレーラーハウスの製造・販売・宿泊施設運営を行い、投資家が購入したトレーラーハウスを現地でホテルとして運用し、収益の一部を還元する仕組みを提供しています。収益物件に特化した包括的なサービスと、多角的な事業展開が強みです。
最近ではクライアント様の中にも不動産に詳しい方やご自身で投資分析を行うかたが増えています。情報収集に余念がなくリテラシーの高い人が多い印象があります。
たしか2018年頃だったと思いますが、リテラシーの高いクライアントのお一人から「Gate.っていうシステムは使ってないの?」と尋ねられたことがGate.を知ったきっかけです。
早速インターネットで検索してサービス説明をお願いしました。クライアント様から求められるシステムだということもあり導入するに至りました。
後にコロナ禍で売買件数が減少しファイナンスも止まってしまい、一度解約しましたが、コロナが落ち着き市場が戻ってきたタイミングで再度利用させていただいております。
最初の導入時は区分物件にしか対応していなかったのですが、2度目の利用開始時には一棟物件にも対応できるようになっていたので、ここも再導入を決定した大きなポイントでした。
賃料は収益の柱になるので、購入するかどうかのジャッジをするうえでの重要なファクターになります。
賃貸管理を行う中で、空室が出た際の募集賃料の決定は非常に難しい作業です。それにもかかわらず、その判断が属人的であることが大きな課題だと感じていました。
以前はベテランスタッフが自身の経験に基づいて募集賃料を算出していたのですが、そのスタッフが退職したことにより、各自バラバラの感覚で募集賃料を決定するようになりました。 情報収集の際の条件ひとつにしても各自で揺れが出ますので、ここを一元化することが必要だと考えました。
AI査定をメインに利用していますね。
まず最初に物件本来のパフォーマンス・スペックを知る必要があるので、業務フローの中にGate.での査定を組み込むことにしました。
仕入れ担当が一次情報の物件資料をバックオフィスの鯉渕あてに社内チャットツールで送ると、すぐにGate.に物件登録をして査定結果を返します。
その査定値を軸として総合的に判断し、仕入れるかどうかを決定しています。
Gate.のAI査定は単なる便利なツールに留まらず、社内ルールとして確立された「基準値」の役割を果たしていますので明確な基準ができることで、判断基準のブレを最小限に抑えられています。
セールスの営業純利益としての売上は昨期の2倍くらいになっています。すべてにおいてGate.の影響があってというわけではないですが、スクリーニングのスピードが上がることでより多くの物件を仕入れる事ができるようになったことや、お客様への提案数が増えたことと関係があるかもしれません。
査定業務の効率化について、以前は3時間〜1日かかっていた査定が、Gate.を導入後は1時間以内、早ければ2-3分で完了できるようになりました。
最近の機能アップデートで、物件を登録する際に物件名を入れるだけで基本情報が入力されるようになったので、登録作業がとても楽になりましたね。
査定する件数が増えてもトータル的には処理をする時間が減っているので結果的に経費削減にも繋がっています。
当社の営業部門では、一部のスタッフがCPM®(Certified Property Manager)の資格を取得しています。それにより合理的で客観的な提案力を磨き、より高い次元での営業活動が可能になりました。
リテラシーの高いお客様と接することで高められたコンサルティング能力や提案力を今後はブランド化していきたいと思っております。
しかし、こうした提案を実現するためには、管理部門の力が欠かせません。管理部門の日々の努力により、物件の収益力を向上させることが、資産価値の最大化、すなわち売却時の利益拡大に直結します。
今後は管理部門でもCPMといった資格を持つ人材を増やしていきたいと考えています。それにより、賃貸や建物管理だけでなく「プロパティマネジメント」の視点を取り入れ、収益の最大化を会社全体のゴールとして意識できるようになります。管理部門がこうした視点を持つことで盤石の体制を作っていきたいと考えています。