Gate.

三和エステート株式会社

【Gate. Award 2025 受賞】“未来を説明できる不動産会社”へ─ 導いたGate.のデータ活用術

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ご導入企業様からの声

三和エステート株式会社
資産コンサルティング事業部 オーナーコンサルティング課 課長

山路 様

三和エステート株式会社
資産コンサルティング事業部 オーナーコンサルティング課 マネージャー

福田 様

御社の事業内容について教えてください。

当社は創業以来30年にわたり、「信用」と「信頼」を基盤に、買取再販、投資用不動産、実需不動産、資産管理、相続・コンサルティング、不動産クラウドファンディングなど、幅広い領域で事業を展開してまいりました。

現在、九州・関東エリアで1万戸超の不動産を管理・運営する弊社は、「人生に、経営力。」を事業コンセプトとして、人生の節目に必要な不動産サービスはもちろん、100年時代に合わせた資産管理や資産活用に関する総合的なサポートを提供しています。賃貸管理や仲介を中心にオーナー物件の運営・管理を手掛ける「資産管理事業」、新築・中古を問わず収益不動産の販売や売買仲介を行い、投資家向けの収益性分析や長期シミュレーションを提供する「資産コンサルティング事業」そして、実需向け不動産の売買や再生、相続サポートに加え、戸建て分譲や注文住宅事業を展開する「資産ソリューション事業」です。
これら三つの事業部は連携を強化し、管理・販売・再生まで一貫したサービスを通じて、オーナー様の資産価値の最大化と不動産の最適運用を実現しています。

導入前に感じていた課題について教えてください。

もともと査定や営業活動では、将来の収支シミュレーションをExcelで行っていました。 新築・中古どちらにも対応できる計算ではありましたが、満室想定を前提に家賃下落率を一定割合でかけるだけの単純なものでした。 数値に客観的な根拠がない点が課題でした。 また、査定方法も担当者によってばらつきがあり、特に収益還元法を用いる中古物件では差が顕著に出ていました。 オーナー様にご提案する収支シミュレーションにも統一感がなく、説得力に課題を感じる場面もありました。

Gate.を導入しようと思ったきっかけ・決め手を教えてください

弊社の営業は、販売準備から契約・決済までを一人が一貫して担当する体制です。
契約書作成などの事務作業に時間を取られ、追客や提案業務が後回しになることも多く、効率化が大きな課題でした。
お客様が営業に求めているのは「根拠ある数字と資料」。その期待に応えるためにも、統計的な裏付けをもって客観的に説明できるツールが必要でした。
AIデータを活用したGate.なら、そうしたニーズに応えられると感じたのが導入の決め手です。
査定や資料作成にかかる時間も、これまで30〜40分からわずか数分程度に短縮。
最近では「土地・戸建て」機能の追加により、複数ツールを使い分ける必要もなくなり、スピード・精度・根拠データ・ビジュアルすべての面で業務効率が向上しました。

Gate.の活用方法について教えてください。

査定を行う際は「更地想定価格」「積算価格」「収益還元価格」の3つを算出しています。これは、どの視点から見ても根拠をもった価格提示ができるようにするためです。査定結果は自社のフォーマットに入力し、オーナー様への説明資料としてレポート化し、根拠の明確な査定を徹底しています。

Gate.はその中で「参考値」として位置づけています。AIによる査定結果を、周辺の販売事例・成約事例などと照らし合わせながら「なぜこの利回りを採用したのか」「周辺相場とどう整合しているのか」といった点を客観的データとして補足できるのが大きな利点です。 以前はAIの算出根拠が見えにくい“ブラックボックス”の部分に懸念もありましたが、現在では金融機関でも同様のAI査定を活用しており、説明の説得力も高まりました

また、当社では不動産の健康診断」という独自サービスを展開しており、物件の過去・現在・未来を3軸で分析しています。
過去の運営データからは実際のキャッシュフローや経費率を把握し、現在は積算・更地・収益還元による査定で現状の価値を可視化しています。未来についてはGate.を活用し、将来的な収益性や価格変動のシミュレーションを行っています。
この3つを組み合わせることで、オーナー様に対して「今売るべきか」「保有すべきか」という判断材料をより明確に提供できるようになりました。

Gate.導入後の変化と効果について教えてください。

一番大きな変化は、価格設定の質が高まり、査定精度と成約率が向上したことです。

これまでは、オーナー様の希望価格に寄せて相場より高い価格で売りに出ることも多く、その結果、募集期間の長期化や無駄な契約準備作業など、リソースが多く発生していました。Gate.導入後は「更地想定価格」「積算価格」「収益還元価格」という3つの指標と、主観を排除したAI査定結果を“参考値”として用いることで、客観性のある価格提案が可能になりました。

さらに、Gate.の投資シミュレーションを活用し、「次の買主(投資家)が、どの価格で購入すれば適正利回り・収支になるのか」という観点から逆算で価格を導く提案スタイルに転換できたことで、オーナー様の納得性が格段に高まりました。

また、業務効率化も大きな効果です。以前は部署ごとに複数のサイトを使っていたのですが、シミュレーション系はGate.1本に統合しました。これによって、全員が同じツールを使えるようになり、査定の目線も揃ってきたと感じています。
Gate.のビジュアルも非常に参考になっていて、実は弊社の査定レポートの色味やデザインもGate.を参考にして作っています。時間はかかりましたが、市場動向の把握、お客様への根拠ある説明、そして査定精度の向上という、明確な効果が出ていますね。

今後の展望について教えてください。

会社全体として、各事業部の連携をさらに深めることで、バリューチェーンの強化を目指しています。社員一人ひとりのスキルと判断力を高めることで、顧客へのサービス提供力の向上にもつなげています。
また、福岡市を中心とした地域での収益物件の投資循環を促す仕組みづくりも進めており、今後はデザイン性や機能性に優れた住宅提供と統合的な資産コンサルティングを通じて、不動産に関する困りごとをワンストップで解決できる企業を目指しています。